たいていの3Dソフトウェアの「カメラ」は現実にあるカメラをなるべく忠実に再現できるように作られています。そのため、本当は3Dソフトウェアを購入した時に真っ先に確かめる必要があるのは「カメラ」だったりします。筆者はそのことに今まで全然気づいておりませんでした。
c4Dの場合は、「フィジカルレンダラー」を使うと、物理的に正しい光線をシミュレートし、カメラも現実の距離や明るさ、F値、シャッタースピード、そしてISO感度をシミュレートすることができるようになるようです。早速テストしてみることにします。
サンプルで提供されたシーンデータを使用します。

ただし、サンプルのままだと、センサーサイズが16mmそして、ISO感度が3200と、かなり普通と違う(笑)ので、
現実的なものに調整します。(イメージはフルサイズ一眼レフカメラ)
・センサーサイズは35mm(フィルムのサイズですね。)、使用レンズは50mmレンズ、F値は8.0、ISO感度は400でスタートします。


こんな感じになります。ピントを前から2番目の釘に合わせます。

F8.0 シャッタースピード 1/60

F1.8 シャッタースピード 1/60

F1.8 シャッタースピード1/125

レンダリング時間を節約してテストしているので、ノイズが多いのはご容赦下さい。
確かに、開放F値を明るい方へ振ると、前ボケ、後ろボケが発生していることが分かります。
また、シャッタースピードを早くすることで、明るすぎる時は光の量を抑えることができるようです。
フィジカルレンダラーを使う際の注意点は、物理的に正しい光線、カメラの本来の性能を発揮させるためには、実寸でモデリングし、使用するカメラのセンサーサイズに注意する必要があるということのようです。
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