速報!Cinema 4D 新バージョンR19が間もなく発売

 Cinema 4Dは、ここ数年、1年に1回の速いペースでバージョンアップが進んでいます。バージョン番号が年号にはなっていないものの、年単位での早いペースでの開発と言えるかも知れません。今回の新バージョンの目玉は、VRに対応できるようになったということと、重いシーンデータを軽くする2種類の処理、そしてMoGraphのボロノイ分割の強化でしょうか。3ds MaxやMayaが定期的に見た目のインターフェイスの改善を派手に行っているのに対し、Cinema 4Dはどちらかと言えば変化によるユーザーの混乱を避け、手堅くバージョンアップを果たしている印象です。今回のバージョンアップはゲーム制作においてかなり作業の効率化が進むと思いました。重いポリゴン数を減らして軽くするポリゴンリダクション機能、そして、カメラから遠いところにあるものは少ないポリゴンで見せるLOD(レベルオブディテール)機能は、大規模な開発が増えてきたゲーム開発では重要な機能になってきているのだと思います。

注目1:VRカメラ

 VR映像は没入感がすごいと言われますが、YoutubeのVRチャンネルを見てビビりました。YouTubeでVRコンテンツのチャンネルが出来ていますが、フラットなディスプレイで見てもすごい。ぐりぐりと海の中の映像を回していると、本当に自分が海の中にいるような気分になってきます。これを作れるようになるということかも知れません。VRコンテンツ制作の、強力な武器になること、と思います。

注目2:ポリゴンリダクション

 Houdiniで作った地形モデルなど、他のソフトから重いデータを持ってきた時に重宝しそうです。スライダーを使い、%単位でポリゴンの量を削減できるのは便利です。しかも、モデルが階層化されている時に、パーツごとに削減するのか、それとも全体を削減できるのかも選択できるということらしいです。自分が持っている宇宙戦艦ヤマトのデータもポリゴン数がかなり多いので、どこまで自然に少なくできるか、楽しみです。

注目3:MoGraphの強化(ボロノイ分割)

 ボロノイ分割がかなり強化された印象です。ボロノイ分割とは、ひび割れの点の2等分線を通る線で破片を作る分割です。R18の時にすでに「かなり面白い機能」だと思っていましたが、この紹介ページマクソン社の紹介ページを見るとリアルさが別次元だと思いました。今までは、単純な破砕は簡単に表現することができましたが、ひび割れの中を細かく設定できるようになったことと、壊れる部分と壊れない部分を分けることができるようになっているのがすごいと思います。

製品版が到着次第、新機能をレポートしたいと思います。

 

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